ABOUT

作家:いとうみさと
経歴:札幌大谷高等学校 美術科卒業
   北海道芸術デザイン専門学校卒業
   陶芸家下沢敏也氏に師事
   2010年~陶芸教室講師として勤務
活動拠点:北海道札幌市


小学5年生の夏、陶芸に出会いました
昔から図工が大好きだった私は美術を学ぶ進学を選び、卒業する頃には陶芸に関わる仕事を目指していました

美術に触れ学ぶうちに、段々とアートよりも、用の美=「人が使うこと」を想定したデザイン、人の気持ちを想像しながら作ることに、強く惹かれる様になりました

私が制作する陶のうつわや作品を販売するオンラインショップ「ゆくゆく」は2024年9月にオープン致しました
長年燻っていた思いから、踏み出した第一歩

私はずっと、あれもこれもは叶わない、限られたことしか選び取れないと感じていました
自分に与えられた時間は少なく、毎日「あれがしたいこれがしたい」と考えるほど、できないことが辛く、考える事を辞めた日々
でもやっぱり、自分の希望や夢は自分しか叶えられない
子供たちにも、夢中になって取り組んでいる母の姿を見せたい

陶器は、生きていくうえで欠かせないものではなく、大切に扱わなければ壊れてしまうもの
でも、好きなものに囲まれて生きていくこと、それらを大切に扱う時間は、人生をより豊かにしてくれる

身の回りの一つ一つを「これは誰からいつ貰ったもの」「これを作った人はこういう人」「こんな想いで作られたもの」
と沢山説明出来るような、豊かな生活を送ってほしい
心の豊かさや余裕は、きっと争いを一つ減らしてくれる
子供たち、そのまた子供たちの暮らす世界が少しでもいい方向へ向かうこと
その世界は、新しい発見もあれば古くからのものも完全には失われない、多様な文化や表現を楽しむ余裕もある
願って止まないことは、沢山あります

誰もが心のままに生きたいと願っていて、私はまず目の前の人へ、沢山考え沢山手を動かし生み出した作品を届けたい
叶えていくには「あれがしたいこれがしたい」と言っているだけでは進まない
次に出す二歩目、三歩目
歩みを止めず、手を止めず
そしてこれからも考えることは止めない

今日も、三畳の土間の小部屋で、誰かが使うことを想像しながらろくろを挽きます

誰かの日々のゆくゆくに、私のうつわが寄り添えますように