2024/12/19 13:27
「ゆくゆく」では一番のサイズである、新しい作品Rim large dish(リム付大皿)
「リム」とは、お皿のふち、口縁(こうえん)に当たる部分の事、ここが一段上がっていたり面としてアクセントがあったりするものを
リム付き皿、リムのある皿、などと言います
リムの無い皿はカジュアルに使える印象に対して、リム付き皿は見栄えが良く、どことなく上品な印象を与えることができます
特に、しのぎ(線状の掘り込みをする装飾技法)や私の制作する「脈」などで柄がある場合、それが中央に向かって
集中線の様な役割をし、更に料理を引き立てる効果もあるんです
私の制作は、「手を動かしていたら、見えて来た形」というより
「こんなコンセプトで、このサイズのうつわを」と目的を決めてから制作することが大半です
このリム皿のコンセプトは、「自宅でも余裕=特別感をもつこと」です
リムとは余白であり、余白があることは余裕につながり、余裕があることは高級感につながります
そして余白があればあるほどそれは高まることは、高級料理店などを思い浮かべると想像がつきますね
大きな皿の中心に上品な量盛られた料理を前にしたとき、「普段とは違う」ことにわくわくするもの
しかしこの皿は、あくまで自宅用
リム幅を見てもらうと、やや狭め、カジュアルダウンしていることがわかります
おもてなし料理を盛るもよし、普段のオムライス・カレーライスを盛るもよし
けれども普段より、少し格上げしてくれる様な皿
余裕のある皿で食べる食事を、楽しむ「余裕」をもつ
そんな暮らしの提案をしていけたら、と考えています